あとがきのようなもの

インフラ関連,コンテナ,仮想化技術、過去に書いた記事の解説など

powerclicoreのアップデートとttyエコーのバグ

VMwareのPowerCLIを実行できるコンテナイメージがアップデートされていた(約二週間前には更新されていた模様)。

vmware/powerclicore - Docker Image | Docker Hub

  • 相変わらずlatest12.3.1のイメージが別物(DIGESTが異なる)になっていたりする

大きな変更点としてはPowerShellのインストール方法が変わってイメージの容量が3倍くらいに増えたこと。

更新前(TAG:12.3)
更新前(TAG:12.3)
更新後(TAG:12.3.1)
更新後(TAG:12.3.1)

せっかく容量削減するPR送ってマージされたのに無かったことにされてて残念。

github.com

更新の経緯

更新に関するPRはこちら。

github.com

PowerShellのバージョンが更新されたこと。もう一つが環境変数TERMの値が変更され、TERM=linuxからTERM=linux-basicになったこと。 変更のきっかけのIssueはこちら。

github.com

PowerShell Hashtablesが表示できないということで、Microsoftのイメージでは動作しPhotonがNGと。この修正のため環境変数TERMが変更された。

github.com

変更した結果、ttyで入力がエコーするバグが発生。

tty入力エコーのバグ

コンテナを実行してttyでキーを入力すると同じ文字が繰り返し入力されるバグ。基本的に操作不能なので環境変数TERMを変更するしかない。

個人的に作っていたPowerCLIのコンテナイメージでも先日まで似たようなバグが発生していた(上下左右カーソルキーが効かず、OA/OB/OC/ODが代わりに入力される)。こちらでは使っていたv7.2.0-preview.8で発生していたので、v7.1.4に変更して改善された。

github.com

まさかVMware公式イメージが同じようなバグを抱えたバージョンをリリースするとは思わなかった。