あとがきのようなもの

インフラ関連,コンテナ,仮想化技術、過去に書いた記事の解説など

Fedora CoreOS on Raspberry Pi 4

この記事はRaspberry Pi 4上でFedora CoreOS(FCOS)を動かすための情報をまとめた記事です。内容は随時更新予定。

内容は記事執筆時点のものです(2020/8/4) (2020/9/2更新) (2020/9/7更新)

検証機:Raspberry Pi 4 Model B(8GB RAM)

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Pi 4はFedora動作対象外(2020/8/2時点)

fedoraproject.org

そのため、現時点では非公式FCOSイメージを利用します

非公式FCOSイメージ

fedorapeople.org

UEFIの導入

FCOSで起動するためにPi 4にUEFI Firmwareを導入します。

Raspberry Pi 4 UEFI Firmware Images

github.com

Making Pi ServerReady – SBBR-compliant (UEFI+ACPI) AArch64 firmware for the Raspberry Pi 4

なお、現時点では3GB RAMまでしか使用できない制限があります。

Most OSes will be not be able to use more than 3 GB of RAM, even if you have a 4 GB or 8 GB model. This is the result of a hardware bug in the Broadcom CPU that powers the Rapsberry Pi 4. In order to be able to access more than 3 GB of RAM, OSes such as Linux or Windows require a workaround, like the one proposed in issue #20.

原因はPi 4ハードウェアに起因するため、OS側での対処が必要です。

この件については下記のIssue #20で扱われています。

github.com

(2020/9/2追記)

Linux kernel 5.8でパッチが含まれるようになりました。FCOSで kernel 5.8以降のバージョンがリリースされると、3GB以上のRAM利用が可能になりそうです。 FCOS 32.20200901.1.0 ではkernelは5.8.4になっています。

(2020/9/7追記) UEFIイメージ v1.20 と FCOS非公式イメージ 32.20200903.dev で3GB RAMの制限を回避して8GBで実行することに成功しました。

EEPROMを最新に更新

利点

  • 失敗してもリカバリーができる
  • 起動しない場合は大抵起動ディスクに問題
  • EEPROMは滅多に壊れない

手順

参考記事

www.tomshardware.com

rpi-eeprom

github.com

起動手順

UEFIイメージで起動

  • ダウンロードしたZipファイルを展開し、FAT16/32でフォーマットしたSDカードに書き込み
  • SDカードから起動
  • UEFIの起動画面が表示されたら、ESCを押してメニューに入る
  • Device Manager > Raspberry Pi Configuration >Advanced Configuration
    • Limit RAM to 3 GB: Disabled
  • F10を押し設定を保存。ESCでトップ画面に戻り、Continueを選択。再起動後、再度ESCを押してメニューに入り、設定値保存されているか確認。
  • FCOSのISOを書き込んだUSBメモリを接続し、Boot Managerからデバイスを選択して起動
    • またはBoot Orderを変更して起動後に自動起動するようにする

注意点

  • SDカードによってはUEFIメニューの設定値が保存されないことがある
    • SDカードを変更して試してみるとよい

github.com

EEPROMアップデートで、USB起動できる?(検証継続)

スクリーンショット

Fedora CoreOS on PPi4 with 8GB RAM
Fedora CoreOS on PPi4 with 8GB RAM