VMware FlingsでESXi Arm Edition がリリースされました
ESXi Arm Edition | VMware Flings https://flings.vmware.com/esxi-arm-edition
これを使用するとARMアーキテクチャーのハードウェア、Raspberry PiなどでESXiを実行することができます。 さっそく手持ちのRaspberry Pi 4 (RPi4)にインストールしてみました。
スクリーンショット
検証機:Raspberry Pi 4 Model B(8GB RAM)
使用したイメージ、バージョン
- ISOイメージ:VMware-VMvisor-Installer-7.0.0-16966451.aarch64.iso
- バージョン:ESXi on Arm Fling (Build 16966451)
- イメージプロファイル: ESXi-7.0.0-16966451-standard (VMware, Inc.)
UEFIで起動
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インストール手順
- ISOをUSBメモリに書き込み
- SDカードでUEFI起動
- UEFIセットアップでISOを書き込んだUSBメモリを選択して起動
- 通常のESXiのインストール手順を実行
- インストール先は別のUSBメモリを選択
- インストール完了後、ISOを書き込んだUSBメモリを取り外し、ESXiをインストールしたUSBメモリを最初の起動デバイスに変更
- USBメモリから起動
※ なお、正式なインストール手順はISOの入手ページからダウンロード可能。
- 該当のドキュメント
- ESXi-Arm-Fling-Doc.pdf
- Fling-on-Raspberry-Pi.pdf
ゲストOSインストール
Fedora CoreOS (aarch64)
- ISOイメージ:fedora-coreos-32.20201002.dev.0-live.aarch64.iso
- バージョン:32.20201002.dev.0
Red Hat Enterprise Linux 8.3 beta ARM64
- ISOイメージ:rhel-8.3-beta-1-aarch64-dvd.iso
所感
以前から情報があったESXi on Armがついにリリースされました。 以前からRPi4でFedora CoreOSやFedora 33をインストールしていましたので、スムーズにインストールができました。 実際に動かしてみると予想以上に安定していて、ESXiのインストールからゲストOSのインストールまで問題なく完了できました。
RHEL8.3などはLinux Kernelが4.xなのでRPi4上ではハードウェアの制限で8GBのRAMをフルで使うことができません。ですが、ESXi on Armではハイパーバイザーがハードウェアを抽象化することでそうした制限を取り除くことも可能です。aarch64アーキテクチャーの検証などは非常に効率的にできるようになるのではないでしょうか。
個人的には今回のリリースは、今後のARM64/aarch64の世界がより身近になる大きな転換点になると予想します。エッジで自由に仮想マシンが実行できるようになるとどうなるのか。いろいろ触りながら考えていきたいと思います。